SHELL & BODY / ARTICLE 14

キッチンカーで雨漏りしやすい場所

最重要はシェルの屋根。接合部とシーリングに依存する構造ほど、経年で確認が必要になる。

公開 2026-08-25更新 2026-08-2504 シェル・ボディ研究一次情報あり監修:株式会社ケイズエムズ/CRAFTBASE
研究カルテRESEARCH CHART / ARTICLE 14
研究テーマ
架装/雨漏り
研究所評価
★★★★★
初心者重要度
★★★★★
修理費リスク
★★★★★
確認難易度
★★★★★
クラスター
04 シェル・ボディ研究
研究所の結論
雨漏りは見えにくく、見つかったときには範囲が広がっている。屋根から疑う。

CONCLUSION / 研究所の答え

最重要はシェルの屋根。接合部とシーリングに依存する構造ほど、経年で確認が必要になる。

研究所の答え

キッチンカー特有のトラブルの中で、最も厄介なのが雨漏りです。理由は3つあります。見えにくい・原因の特定に手間がかかる・気づいたときには内装や下地まで進んでいる

そして最も重要な場所がシェルの屋根です。

一次情報 CRAFTBASE設計方針

CRAFTBASEでは、軽・1tなどでFRP屋根を採用しています。

理由は、長期間使用した際の雨漏りリスクを下げるためです。

平板を組み合わせ、接合部のシーリングに依存する構造では、経年で必ずシーリングの打ち替えが必要になります。継ぎ目が少ない構造にすることで、その依存を減らす考え方です。

これは他社の構造を否定するものではありません。構造が違えば、必要なメンテナンスの種類と周期が変わる、という話です。どの構造でも、点検と補修を続ければ使えます。

雨漏りしやすい場所

場所なぜ漏るか見るポイント
屋根の接合部パネルの継ぎ目。走行振動と温度変化で動くシーリングの割れ、重ね塗りの跡
窓・販売口まわり開口部は必ず継ぎ目になる枠の周囲、コーキングの状態
シャッター/扉の上部水が集まりやすいレール上部、取付ビス周り
換気扇・レンジフードの貫通部屋根に穴を開けている取付部のシーリング、内側のシミ
アンテナ・配線の引込部小さいが確実に穴が開いている引込部の処理
シェルと床の取り合い下から回った水がたまる床の沈み、下地の柔らかさ

※ 表は横にスクロールできます。

写真スロット:屋根の接合部とシーリング。割れ・重ね塗りの跡を確認する。assets/images/articles/roof-seam.jpg を置くと自動で差し替わります
屋根の接合部とシーリング。割れ・重ね塗りの跡を確認する。
写真スロット:天井内側のシミ。触って柔らかい場合は下地まで進んでいる可能性がある。assets/images/articles/leak-ceiling.jpg を置くと自動で差し替わります
天井内側のシミ。触って柔らかい場合は下地まで進んでいる可能性がある。

現場では何が起きるか

原因の特定に時間がかかる

水は入った場所から真下に落ちるとは限りません。天井を伝って、離れた場所から出てきます。だから「シミがある場所=漏っている場所」ではありません。

内装・断熱材・下地まで広がる

見えている天井のシミは結果です。その裏の断熱材が濡れていれば、乾かないまま腐ります。修理範囲が一気に広がるのはこのためです。

衛生面にも直結する

キッチンカーは食品を扱う車です。カビや腐りは、営業許可・衛生管理の観点からも放置できません。

購入前・購入後にできること

  • 購入前:天井・壁の内側を手で触る。押して柔らかい場所がないか
  • 購入前:カビ臭がしないか。臭いは残る
  • 購入前:販売店の許可を得て、可能なら散水して確認する
  • 購入後:シーリングの状態を定期的に見る。割れたら早めに打ち替える
  • 購入後:換気扇・アンテナなど、屋根に穴を開けた箇所を年1回は点検する
雨漏りの疑いがある場合は、迷わず専門家に見てもらってください。侵入経路の特定と浸水範囲の判断は、素人には難しい領域です。

購入時チェックポイント

  • 天井・壁の内側を手で押して、柔らかい場所がないか確認する
  • カビ臭の有無を確認する
  • シーリングの割れ、重ね塗りの跡を確認する
  • 換気扇・レンジフード・アンテナなど、屋根の貫通部を確認する
  • 床が沈む場所がないか、歩いて確認する

関連する現車確認項目:20項目 雨漏り 20項目 ボディ

注意点

  • シミの位置と、水の侵入位置は一致しないことが多い
  • 内装だけ張り替えても、原因が残っていれば再発する
  • 雨漏りは修理範囲が広がりやすい。安く見えても総額で判断する
この記事の根拠 株式会社ケイズエムズ/CRAFTBASE が実際に製造・販売・修理・運営してきた車両の経験にもとづく一次情報を含みます。 「一次情報」バッジのある箇所が現場データです。それ以外は一般的な整理です。
寸法・価格・重量・消費電力・修理費のうち、確認できていないものは「実測準備中」と表示し、推定値は掲載していません。
免許・車検・構造変更・営業許可などの制度は改正されます。最終確認は必ず最新の法令および管轄窓口でお願いします。
最終更新:2026-08-25

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